本気で大好きでした。


いつ那緒とお父さんが来るかわからないから、早めに準備終わらせたほうがいいんだよね…

れなはあんな感じで大丈夫なのかな


そして今でも実感が沸かない

お母さんがもういないなんて

何度自分に言い聞かせても、やっぱりわからなかった。


早めに準備終わったら、小さい頃のアルバムでもみよう……



「あっ、理緒。お風呂上がったんだ。…レオ帰ったよ」

「そう。」

「これからもずっといることにしたの。また迷惑かけると思うけどよろしくねお姉ちゃん」


“お姉ちゃん”

いつぶりだろうか、この言葉を聞いたのは。

ずっと理緒呼びだったからか、きまづい感じ…。


「ねぇ、れな。もしかして、妊娠した?」

「はぁ?!なんで?」

「妊娠したら性格変わるって聞いたことあるような…」

「してないよ!前々から理緒には悪いなぁとは思ってたし」

「そっか。ならいいんだけど」

「心配しないで、中身は普通のJKだから」

「中学生でしょうが…」

「周りガキ臭いんだもん、先輩の方が仲良くできる」


苦笑することしかできなかった。

あまりにも去年のあたしとソックリだったから。

去年のあたしは、こんなこと言ってた。


やっぱり姉妹だな、なんて思いながら部屋に入った。




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