本気で大好きでした。

部屋に入ると、美桜がひとりで歌っていて
陽太はたばこを吸っていた。


「あれ、陽太… やめたんじゃねーの?」


少し声のトーンが下がった彼方。


「どうしても我慢できなくなって、また…」

「そっか。理緒、煙大丈夫?」


彼方が心配してくれてる。

だけど…


「あたしも吸ってるんだ… 中2から」

「そっか… つーか、陽太!制服でこんなんしてたら、通報されて入学早々停学だぞ」

「あ、そーだ。高校生だもんな。俺ら。」


そう言ってすぐに吸うのをやめた陽太。


「理緒も… 気をつけろよ」

「うん…」


軽蔑したりしないんだね

中学のときの友達は、すぐ変な顔したりしてたのに。


あたしもやめれるもんならやめたいよ。

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