本気で大好きでした。

あ、すぐ陽太来ちゃったから送ってなかったんだ。


「ねー、美桜になんて送ればいい?」


あたしが言いながら、2人の表情を確認。

2人は、え?って顔で

……なんかすごい。


「まだ送ってなかったの……? 理緒ちゃん」

「うん。 だって、すぐ陽太すぐ来ちゃって… ビックリしてた。 ごめんごめん」



「あぁ…… じゃあ、“今から、陽太の家来て”って」


彼方サン。

美桜は、陽太の家知ってるんですかね?


「美桜ちゃん、俺の家知らねーしっ!!」

「じゃあ…… 学校近くのコンビニで」


彼方ぁ……。

学校近くのコンビニって、右にも左にもあるんだよ…。


【いま、彼方と陽太といるんだけど
美桜準備終わってたら来てよ~】


「あ、そうだ。理緒ちゃん、メアド教えてくんない?」


すっかり、教えたつもりだった。

ってことは、彼方にも教えてなかったんだ。


「あ~、じゃあ赤外線でいい?」


ケータイを赤外線モードにして、背中と背中をくっつけた。


「陽太、ダメ。先におれだから」


そう言って、ケータイを近づけてきたのは彼方。


【電話帳に登録しました】
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