リコリス



「あ、おかえりー」

「ただいま…」

「えー!
 私三ツ◯サイダーが良かったなぁ」

「嘘付け
 香織炭酸だめじゃん」

「あ、バレた?」

「バレた?じゃないよ
 いいから、ほら。」

「へーい」



それから三人で仲良く(?)
お弁当を食べ始めた。



「あれ、絢乃が持ってるそれ。
 どしたの??」

「あーこれ?
 歩っちに押し付けられた。」

「なんのプリント?」

「あ、みちゃう?」


プリントを見ると、
今月中に行われる体育祭の案内だった。


「おー体育祭かぁ」

「あおちんはリレーだよね?」

「あおちんゆーな。
 一応女子トップタイムですから?」

「うわぁー嫌みだわ。
 クラスの中で一番足遅い
あたしの前でそれ言うか…?」

「んで、あんたらは
 なんの競技にでるわけ??」


…スルーっすか…


「私は騎馬戦で騎手やるよぉ
 …背小ちゃいから。」

「えーいいじゃん。
 小柄だと花形やれるし。
 あたしなんか背高いから
 いつも土台とかだし…」

「それもそうだね。」


葵も背高いけど運動神経抜群だから
他の競技に引っ張りだこなんだよね…


「あ、二人は応援団とかやんの?」


ん…?応援団?


「私はやらないよ〜
 委員会休めないしね。」

「絢乃は?委員会とかやってないけど」

「ん〜どうすっかなぁ…
 ってか葵はやんないの?」

「あたしはリレーあるし。」

「そっかぁ」


ん〜どうせ暇だしやろうかな?
でも応援団の練習って結構キツいって
聞いた事あるしなぁ…


そんなことを考えていると
昼休み終了のチャイムがなった。
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