永遠の愛を君に
真っ赤で丸い夕日は、
今まで見た景色の中で
一番綺麗だと思った。



それは、俊が一緒にいて
笑ってくれてるからなのかな?



「あとちょっとで沈んじゃうよ」



「ほんとだ」



そんなことを言い合っている
うちに夕日は沈み、
うす暗い闇が辺りを包んだ。



…綺麗だったな。



「じゃあ、帰ろうか」


俊がそう言って私に手を
差し出してきた。



「うん」


私はその手をそっと握った。
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