~宿命~
それから一時間後、やっと目的地である終点のバスターミナルに到着した。
明隆:「ありがとう!」
運転手に礼を言ってバスを下りる。
座りっ放しだった為、足がフニャフニャになった気がした。
明隆:「さ~て、如月は何処かな~?」
辺りを見回したが人すらおらず、寂しそうに並べられたバスが視線を送ってきている。
明隆:「クソッ!如月のアホ~!」
俺は叫んだ。
何処で何をしているのか分からない如月に届くように。
如月:「いきなりアホって酷いやんけ!久しぶりに会ったのに。」
道路を挟んだ斜め横の駄菓子屋から如月と戦闘術仲間4人がお菓子やアイスを片手にのそのそ出てきた。
明隆:「何しとんじゃコラッ!メッチャ不安やったゎ~。」
如月:「すまんすまん。駄菓子屋のおばちゃんがお前にこれ渡してって言ってきたからバス来るまで相手しててん。」
駄菓子がパンパンに入ったビニール袋を受け取った。

そして一度荷物を置きに行き、いつも遊んでいた墓場へ向かった。
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