~宿命~
第20章 人は変われる 後編
俺は古島の背中にまたがりながら懐かしい思い出に浸っていた。
明隆:「めっちゃ新鮮やったなぁ。林まで逃げた事もあったなぁ。」
古島:「何訳分からん事ぬかしとるんじゃ!退けや!早よぉ!」
明隆:「つっぱっても損するだけや。誤心会なんて止めちまえ!」
古島:「止めれねぇんだよ。呪いかかってっから。」
誤心会という団体を勘違いしてた。
名のある不良の寄せ集めかと思っていたら野に生える雑草のフライパン炒めだった。
まず、引っこ抜かれた時点で人生が終わり、フライパンの熱でアホになる。
アホになった所に呪いがかかっているというスパイス(刺激)をふりかける。
すると、アホがアホなりに大人しくなり、反乱が無くせる。
誤心会の頭はそう思っているのだろう。
明隆:「お前が純粋なのは分かったけど、あと一歩でアホの領域やで。何が呪いや。くだらん。」
古島:「んじゃ、これをみろ!呪いの印や。」
正直しんどかった。
頭がパッパラピーの奴と普通の会話を交わそうと必死こいている自分が情けなくなり、
明隆:「何やっとんやろ…帰りてぇ~!」
ぽっかり開いた口から心の声が大きく吐き出された。
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