~宿命~
俺は噂に流されやすい為、気をそらして平常心を保ちつつ話を聞いた。
水和:「……だから私はこれから明隆さんのパートナーとしてどの噂が現実なのかを知りたいと思っているんです。私をパートナーにして下さい!」
明隆:「…止めとけ。俺と居たらろくな事がない。前のパートナーの話も聞いてるんやろ?もう、俺にはパートナーなんていらねぇんだよ。」
水和:「知ってます。だから八総幹部にもお願いしに行ったんです。」
明隆:「お前か…残念やけど、他をあたってくれ。」
俺は立ち上がり、月が見える二階の空き部屋へ移動した。
彼女は説得しようと付いてくる。
明隆:「なぁ…分かってくれないか。俺はそんな話を聞くために外に出たんじゃねぇ。たまにはのんびりした時間を過ごしたいんだよ。分かってくれ。なっ?」
水和:「あなたはそのままでいいんですか?過去を引きずって生きていくんですか?」
明隆:「あんなぁ、俺はお前らが思ってる程強くねぇんだよ。噂一つで落ち込んだり、寝付けなくなったりするんだよ。俺は弱い男なんや。」
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