~宿命~
眠いという感覚を感じぬまま眠った。

たくさんの女の子と戯れる夢をみていた時、こめかみの辺りに痛みを感じ、目を覚ました。
明隆:「ん゛~ん。痛ぇ。」
片目を開けてこめかみを襲った障害物を確認した。
明隆:「ん?…んんっ?」
俺の両目が開ききる。
明隆:「何でコイツが居んだよ。」
水和だ。
しかも、部屋の隅にダンボールが山積みにされている。
明隆:「おい!起きろ。」
ゆさゆさ体を揺らした。
水和:「もう朝ぁ~?」明隆:「寝ぼけてないで説明しろ。なんだ!この荷物はっ!」
水和:「うるさいなぁ。私の部屋見たら分かるよ。」
そう言うとまた寝始めた。
俺は意味が分からないまま、ドアを開けた。
明隆:「まじかよ。」
廊下には水和のタンスや机など部屋の家具が全て放り出されていた。
そのおかげでこっちのドアは30センチぐらいしか開かなかった。
何とかすり抜け、家具をよじ登り、なんとか問題の部屋までたどり着いた。
恐る恐る水和の部屋のドアを開ける。
案の定、この部屋も30センチぐらいしか開かなかった。
頭だけをドアの隙間にねじ込んだ。
俺は中を覗いて水和の行動を理解せざるおえなかった。
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