~宿命~
俺らが店を出た時には日が沈み、昼間より物騒に見えた。
明隆:「うわっ。お前が泣きじゃくるから気味悪さが倍増しとるぞっ!お化け出るかもな。」
安居:「だって…」
明隆:「だってじゃねぇ!ほら、放すなよ。」
安居:「うん。」
差し出した手をしっかり握り、危険が少なそうな道を選んで帰って行った。

この時から少しづつ戦いに対する考え方が変わっていく。
きっと俺を信じて待っていた安居も何らかの心的変化があったのだろう。
この日を境に俺らはメンバー全員が羨ましがる程のコンビネーションで任務を正確にやり遂げていった。

あの忌々しい奴と出会うまでは。
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