~宿命~
指示に従い本部にやってきた。
俺は解雇される前に一言言っておこうと足を止める。
明隆:「なぁ、安居。お前は独りで任務を受けるな。誰かとペアを組んで動けよ。」
安居:「何言ってんの。私は明隆としか組まないよぉ。それに解雇されるか分からないんだしさっ!」
明隆:「サンキューな。よしっ!入るぞ!」
新石が居る運命の部屋へ足を踏み入れた。
新石:「来たね。待っていたよ。そこに座ってくれるかい?」
深刻な表情を浮かべている。
明隆:「どないしたん?」
新石:「…うん。さっき明隆君の昔の仲間と名乗る者から依頼が来たんだけど、僕に決める権利ないから自分で決めて貰おうと思ってね。」
明隆:「何ィ!?で、その依頼ってのは?」
新石:「実は、君の妹分の“さくらちゃん”って子が激しいストーカーに遭っているらしいんだ。でも、下手に手を出すと犯人を刺激して危ないから君に助けを求めたんだ。」
明隆:「さくらが!オッサン!頼む!行かせてくれ!」
正直、焦っていた。
他の仲間は今まで俺の指示でしか動かなかった為、何を一番に考えたらいいかすら分かっていないのだ。
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