~宿命~
俺、真藤 明隆(まとう あきたか)は根っからの不良嫌いでコンビニや駐車場などにたまっている奴等や路上を走っている暴走族を挑発して撃破する一種の“狩り”をしていた。

ある日、16人の不良達を4人で制圧した時、一人のオッサンが話しかけてきた。
オッサン:「君達、なかなか良い腕してるね。ちょっと話しないかい?」
明隆:「話?どんな。」
オッサン:「ビジネスだよ。」
俺は仲間に解散を告げ、オッサンの所へ向かった。
明隆:「んで、話ってのは?」
オッサン:「うん、ちょっと言いにくい話だから車に乗ってくれるかな?」
その言葉で殺気だち、周囲を警戒した。
明隆:「テメェ。俺をハメようってか。上等じゃ!かかってこい!」
格闘技で鍛えた手で拳を作り、半身になって構える。
オッサンはそれを見てラチが明かないと思ったのだろう、車の中から一枚の契約書を取り出し渡した。
明隆:「なんや?これ。」
オッサン:「これは契約書だよ。よく読んで理解したなら明日の夜9時に公民館前に来てね。それじゃあ。」
高級車の排気ガスをかけて去って行った。
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