~宿命~
???:「あら?貴方は?」
明隆:「俺は朋香さんの友達です。そちらは?」
???:「私は朋香の母です。いつもお世話になっています。」
明隆:「あっ!すみません!失礼しました。それじゃ、僕はこれで。」
慣れない『僕』という言葉を口にし、立ち去ろうと部屋に背を向けた。
安居の母:「あっ!待って!私、先生と話あるから朋香の傍に居てあげてくれないかしら。」
明隆:「えっ?あ、はい!そのつもりで来ましたからいいですよ。」
安居の母:「良かった。悪いわね。明隆君。朋香の事頼むわね。」
明隆:「はい!」


安居の病室は広く、ベッドの横にソファーが置かれている。
またベッドの足下にテレビがあり、トイレ・冷蔵庫・手洗い場までもが完備されていた。

俺はベッド横のソファーに腰を掛け、安居に話かけた。
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