~宿命~
明隆:「初めて会った時、クソガキみたいにはしゃいどったよな。俺は戦闘術や族狩りでも常に期待されとってプレッシャーの首輪と俺を手本にしようとする後輩の鎖に繋がれてお前みたいに気ままで頼れる存在が居るのが凄く羨ましかったんよ。そんなお前と出会ってから変わったよ。俺は。初めての仕事で不良につけられた時、お前を逃がしたやろ?普段なら他人の事など考えんとボッコボコにしとったけどな。お前の怖がっとる顔みて弱い奴はみんなこんな表情しとるんやって思うとほっとけんって思ったんや。お前にはいろいろ教えてもらったゎ。ありがとうなっ。」
意識がないのは分かっている。
でも、何も言わないまま別れるのは嫌だった。
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