~宿命~
門番気取りの二人を倒し、屋敷へと入って行く。

長い廊下の先に階段があり、新石は二階の奥の部屋に居る事が多い。
俺は階段を目指して警戒しながら進んだ。
《ギシッ》前の方で床を踏み締める音が聞こえてきた。
明隆:「おい。隠れてないで出て来いよぉ。門の所にいた奴から聞いたぞ。特殊鎮圧部隊ってヤツらしいな。こそこそ隠れて鎮圧出来んのかよ。だらしねぇ。」
こういう仕事している奴らは短気かナルシストしかいない。
少し罵(ののし)っただけで闘志を燃やす。

案の定、奴等はいろんな所から姿を現した。
総勢、8人。
全員ガッチリした体格をしており、喧嘩なれをしているのが一目で分かった。
明隆:「テメェら全員でかかって来やがれっ!」
俺は自分を信じ、敵陣のど真ん中に突っ込んで行った。
さすが鎮圧を目的とする団体だ。
チームワークがよく、一人が攻撃すると左右どちらか一方に退き、後ろで控えてる奴が攻撃する。
この繰り返しなのだが、3方向から攻めてくるので防ぎようがなかった。
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