~宿命~
明隆:「テメェ…よくも俺のパートナーを!」
こんな奴に情けは無用だ。
怒りに身を任せ、理性をかき消した。
今の俺に残るモノはただ一つ。
復讐心だけだった。
明隆:「バトル・メンバーをナメんなよ!」
古島:「お前こそ誤心会をナメるなっっっ!」

二人の言葉を切っ掛けに激しい戦いが始まった。

俺は全ての攻撃をかわしたが、時間が経つにつれて体力が低下し、攻撃を受ける回数が増えはじめていた。
古島の攻撃スピードもおちてきている。
しかし、さすがはレベルⅠ。
防御のスピードだけは速く、まともに当たった回数は俺の半分ぐらいだった。
明隆:「クソッ!体が重くなってきやがった。」
体力が限界を迎えたその時、頭の中で安居の声が響き渡る。
安居:「バカじゃないの!みっともない。約束したのに~。嘘つき!バカ!変態!」
明隆:「もう、バカじゃねぇ!」
懐かしい声に元気と勇気を貰い、忘れかけていた大切な約束を思い出させてくれた。
古島:「何ニヤついてるんじゃ!ボケがっ!」
凄まじい連続攻撃を疲れているとは思えない動きでさばいていった。
< 96 / 200 >

この作品をシェア

pagetop