君色チューリップ
病室についてもう数時間はたった。
いっこうに愛美は目を覚ませない。
しだいに不安の気持ちが募る。
このまま目を開けなかったらって考えると怖くて怖くて・・・
だけど奇跡的に目をあけた。
私は嬉しくて嬉しくて涙を流して愛美に抱きつく。
「大丈夫?」
って聞くと
「平気平気」
ってガッツポーズをして笑顔になる愛美。
心配で心配でしょうがなかった。
そして翌日、検査を受けた。
私は心配で愛美のお母さんたちに連れて行ってもらった。
病気じゃないことをずっと夜願っていた。
お願いだから・・・病気なんて言わないでよね先生・・・・。
そして私たちの願いは裏切られた。