君色チューリップ
ねえ、愛美・・ side結愛
『よし、じゃあ行こう』
私はそう言って愛美の手を引っ張る。
靴を履きゲーセンへと向かう。
「バタッ・・・」
何かいやな音がした。
ねえ・・・今目の前では何が起こってるの?
わからないよ・・わからないよ・・
頭が真っ白になる。
こんなにパニックになったのは生まれて初めてだろう。
私の大好きな親友 愛美 が私の目の前で倒れた。
必死に必死に愛美の名前を呼ぶ。
だけど・・・だけど・・・
愛美は目を開けなかった・・・。
すぐに救急車と愛美のお母さんに電話をした。