約束~幸せのクローバー


先生は保健室のベッドで寝てしまった。


こんな事は初めてだった。





出された問題はとりあえず終わった後は先生を起こして―…。




「槇野先生、起きて下さい。
先生……起きて先生ってば―…」


駄目だ起きてくれない。



先生のまつ毛……長いな。
髪の毛も、ふわふわな感じでやっぱりかっこいい!


急にドキドキしてきた。


先生に気持ち伝えたらどんな顔するかな?
やっぱり迷惑だよね……。



生徒と先生なんて立場が違うし、やっぱり告白なんてしない方がいいのかなぁ……。



「先生……好きだよ―…」


小さく呟いた。


今の言葉は先生には届く事はない。



私はこの先、先生に告白は多分しない。

だって迷惑がられて今の関係が壊れるなんて嫌だから―…。

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