Green meat roll[短編]
声も身体も動かない。

この痺れは嬉しさで。



手を握られるともっと熱くなる。

「空美…」

もう呼ばないで

心臓が爆発する。



「し、宗…ノート写すから…っ」

「うん、待ってるから写して」

パッと手が離れる。

ペンをぎゅっと握り直して

書き始める。

まだ顔が熱い。まだ田処くんに



見られていて身体中熱い。

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