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 さりげなく見た。たしかに制服を着た少女が三号車の扉付近にいた。こちらを見ている。近づいて来る。
「何?」
 と鈴音。
 ああ、と彼女は後悔する。いつもそうなのだが、愛想がない。それに対して、目の前の制服の少女は硬直しているように見える。もしかしたら、今という時をもってトラウマになってしまうのではないか。
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