HELP
 マモルは絹枝が握っているハンカチを見つめ、嬉しそうな表情をし、梨花を見つめた。
「さあ、降りよう」
 梨花はマモルの手を握った。彼の手は温かった。彼女の背後で、「待って、おいてけぼりにしないで」と絹枝の声が響いた。
< 196 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop