ノスタルジア
考えても考えても、思いは尽きなくて。
気がついたときには、そのドアノブを右手でひねっていた。
ガチャ……と寝室と同じ造りの扉が開いて。
フッと目を細める。
それは、中から照りつける明かりが眩しかったから。
ずっと暗いところを見ていたせいで、急激な光に開かないまぶた。
しばらくして、ゆっくり細目を開く。
「…………」
すーっと胸の重い鉛のような荷がおりたのは。
そこに探していた彼の姿が確認できたから。