ノスタルジア
「キキ……澪は?」
「今寝てるの。本当は知景が来たら起こしてって言われたんだけど……起こすの可哀想だから」
「……そっか。分かった。とりあえず中に入ろう」
いつもどおり、段ボールを抱えた彼。
私の話を聞くと、すぐに中へと私を押した。
「知景、薬は買ってきた?」
しっかりと扉のロックを知景がして、リビングへ向かう。
ガサガサと段ボールの中を漁った知景は、中から小さな箱を取り出して私に見せた。