ノスタルジア
場所は分からない。
声が出ないだとか、動けないだとか。
そんな症状に陥った記憶もない。
たった今見た悪夢を、遡って考えた。
"俺にはなつかないな、お前は"
ふと、その言葉が脳内でリピートされた。
あれ?
私、澪にそんなこと言われたことあったっけ。
ないはず……なのに、何故か感じたことのある。
懐かしいような、寂しいような。
何かを思い出せそうな、曖昧な回想の中。
私は、いつもと違うこの部屋の異変に気がついた。