不機嫌honey
だけどとにかく帰りたくて、無理矢理帰った家にはベッドで眠るシュリ。



「シュリ、シュ~リ」

「んっ…?澪王…?」

「少しだけ帰ってきた」

「眠い…」

「明日からまた帰れねぇから会話したくて」

「こっちの都合も考えろよバーカ」



そう言って背を向けて寝てしまった。



帰ってくんじゃなかった…。



なんつー扱い…。



仕方なく隣に眠り、寝た気もしないまま仕事。



「しんどい…」

「コーヒーです」

「ん…」

「少しスケジュール調整します」

「おぅ…」



マネージャーだって相当疲れてるはず。



俺たちにずっとくっついてるわけだし。



「お前も少し座って休めば?」

「俺は大丈夫です。お気遣いありがとうございます」

「甲斐甲斐しいよ、お前。散々俺らにキレられてんのに逃げ出しもしねぇし泣き言も言わねぇ」

「俺、細かいこと気にしないんで」



だから社長が俺らにコイツをあてがったのか。



納得。



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