不機嫌honey
もう仕事の時間か?



「ぁい…」

「声、微妙ですね」

「まぁ…」

「体はどうですか?」

「熱い…?」

「えっ、熱出ました?」

「今起きたからわかんね…」

「困ります。今日収録あるんですよ?」



わかってる。



今すぐ治してやるよ。



「後何時間?」

「2時間です」

「迎えよろしく。声は何とかしとく」

「頼みましたよ」



起きあがって、とりあえずバスルーム。



めちゃくちゃうがい。



喉いてぇ…。



声、出っかな…。



とにかく風呂に入って最大限の加湿をする。



1時間風呂に入ったら体力がヤバい…。



効果があるのかは疑問だけど、とりあえずホットタオルを口に当ててバスルームを出た。



「おはよう、澪王さん。なにしてるの…?」

「声ヤバい。加湿」

「大丈夫…?」



ダメだから声を出したくない。



できるだけ喋らずに、ストックしてた薬とのど飴。



次に声を出した時はちゃんと出ることを祈る。



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