不機嫌honey
マスクをつけてから熱を計った。



38度!?



うん、気のせいだな。



仕事に行かねば…。



タバコもやめて、昨日は酒も飲まなかったのに!!



たまにこうして自然と風邪をひいてしまう俺。



どうやらそれは俺だけじゃなかったらしくて。



「風邪か?」



迎えの車に乗り、アツシに言われて頷いたら、後部座席を指さした。



リキが死んでる。



冷却シートを貼って、マジで苦しそうだ。



「病院、すぐに診てもらえるように手配しといたんで、先に行きますね」



マネージャーの配慮で、まずは病院。



俺もリキも風邪だと言われ、解熱剤をもらった。



それをすぐに飲み、寝ながら仕事に向かい、リキと俺は体調の悪さを隠しながらの仕事。



何とか終わらせて、次の現場へ。



雑誌の撮影とインタビュー。



死ぬ死ぬ死ぬ…。



もう無理。



薬が切れた。



体熱いし、頭ガンガンするし。



さっき歌ったせいか、声も最悪の状態。



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