不機嫌honey
相変わらずムカつくな、お前。



「分かり切ってること言うんじゃねぇよ、リキ」

「その口も相変わらずだな、メスブタ」

「あ?誰に対して?あたしメスだけどブタじゃないし~」

「この減らず口が」

「うるせぇ、将来ハゲ」



そんなリキとのやりとりに、周りはヒヤヒヤしてるのか、チラチラとこっちを見てる。



そしてやってきた澪王。



「久しぶりだな、ふたりとも」

「レオさん、リキがイジメるの。シュリ傷つく~…」

「そんなタマじゃねぇだろ、お前。ほら、アツシに言うことは?」

「「あっ、婚約おめでと~!!」」



照れたようにあたしたちの頭をワシャワシャと撫でたアツシは本当に幸せそうで。



いいヤツだな、アツシ…。



なんだかお兄ちゃんみたい。



「デカくなったな、お前ら。俺たちに感謝しろよ?」

「してるよ。社長のオモチャだけどね」

「まぁ、いいんじゃねぇの?周りから守られてるってことだろ」

「ラッシュは僕らのお兄ちゃんだからね。守ってくれてありがとう」



そう言ったユウリに、アツシ悩殺。



< 354 / 465 >

この作品をシェア

pagetop