不機嫌honey
そんなの考えたこともなかったな…。



基本的にダメ人間だし。



「澪王に会いたい…」

「すぐに帰ってくるよ」



ユウリがそう言ってから5日、やっと澪王が帰ってきた。



2日後にはまたどっかに行くらしいけど…。



「悪さしてねぇだろうな?」

「「うん」」

「よし、俺からの土産だ」



澪王が買ってきたのは、ご当地限定のお菓子。



子供だまし!!



こんなのじゃ喜ばないもん!!



澪王がおうちにいる方が100倍嬉しいし。



そんなあたしは澪王から離れたくなくて。



とりあえず膝の上に座ったり、後ろからおんぶするみたいにもたれかかったり。



澪王も慣れたのか、拒否らない。



好き、好き、好~き~!!



会えなかった分、ますます好きになってる。



くっつくと、あたしの好きな匂いがするし。



「レ~オ~」

「なんだよ」

「抱っこしたい?してもいいよ?」

「抱っこしてほしいの間違いだろ?」

「違うよ。澪王のために言ってあげたの」



ギューされたい…。



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