不機嫌honey
いつも通り、してくれるわけもなく。



澪王の隣にくっつくだけでいいや…。



「澪王さん、僕今日デートだけど」

「何時に帰る?」

「夜かな?」

「まぁ、ゆっくりしてこい。俺も今日は寝る日」



ユウリはまたデートで、澪王は疲れてるのか、大きなヘッドホンをしてからソファー。



「シュリ、適当にかけるもん持ってきて」



ソファーで寝るのか。



あたしの部屋から持ってきたタオルケットを渡すと、横になって動かなくなった。



キスのこと、なんか聞けない…。



澪王が本当に疲れてるように見えて、何も言えない。



あたしはどうしたらいい?



もっとくっつきたい…。



「シュリ」



不意に呼ばれた名前に顔を上げたら、ヘッドホンを外した澪王がそれをあたしに渡してきた。



耳に当てると、澪王のセクシーボイス。



コレ聞いてたら頭おかしくなりそう…。



澪王に耳元で歌われてるみたいで、体の力が抜けてしまう。



声も好き…。



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