不機嫌honey
怒鳴られたあたしはどうしたらいい!?



「行かねぇ…」

「あっそ」



パタンと閉まったドア。



ムカつく…。



澪王なんか嫌いだ。



嫌いだけど大好き…。



こんな自分もムカつく…。



ジワッと涙が溜まる。



泣きたくないのに。



自分でもよくわからない感情が苦しくて…。



嫌いになれたら楽なんだろうな…。



そんなことを考えてたら、また眠っていた。



真夜中に目が覚めて、カラカラの喉を潤すためにキッチン。



リビングにはヘッドホンで音楽を聴きながらビールを飲んでる澪王の姿。



「風呂入ってねぇの?」

「うるさい、ニート」

「ニートじゃねぇから。って、何キレてんだよ…」

「澪王が怒ったから」

「アレはお前が悪い」

「なにもしてないし」

「アツシとふたりで楽しそうにしてただろ」

「は…?なんなの?ヤキモチでも焼いたわけ?」

「だったら?」



へっ…?



あたしにヤキモチ…?



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