BLACK or WHITE


もちろん、女性がお茶くみをするのが、当たり前みたいな雰囲気を快く思っていないのは、確かだろう。

普段の仕事の中でも、男への対抗心のようなものを感じたことがある。


それは、恐らく同期の件でも根底にあった。



しかし、それでも、今は俺の方が余裕が無いからと、コーヒーを淹れてくれたのだ。


砂糖とミルクをどうするか、と聞かれた時に見えた眉間のしわが、多分、彼女の不本意さを表していた。



< 40 / 114 >

この作品をシェア

pagetop