44チャンネル-呪われた都市伝説-
「汐見が眠くなるまで電話してよう、それなら怖くないだろ?」
そう言うと汐見は少しだけ笑ってくれた。
それが嬉しかったし自分でも安心した。
「ありがとう曽野宮くん……」
「いいよ、気にすんなって」
汐見は俺に軽く頭を下げる。
「本当にありがとね、えへへ」
「だ、だからもういいって……なんだよもう」
顔を上げた瞬間の汐見の笑顔から俺は目を逸らした。
(お前は笑ってたほうが可愛いよ)
なんて口が裂けても言えない。