44チャンネル-呪われた都市伝説-

そしてロボットのようにぎこちない動きで立ち上がる。
垂れ下がった長い髪から見える両目は充血していて、焦点は定まっていなかった。
ポッカリとだらしなく開いている口からは唾液が流れている。


「す、杉森……」


いや杉森じゃない、あれは杉森の姿をした化け物だ……。
自分の第六感が警報を鳴らした、今すぐここから離れろと――


(うわあああ!)

声は出なかった、俺はとにかく無我夢中で教室の隅へと全力で走る。
腰が抜けそうになるとはこのことだろう。
それだけ恐ろしい姿になっているんだ、杉森は……。






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