君×恋~初恋~
 私は自転車をこいで、10分で駅についた。

 「ほら、なっちゃん!あそこだよ!」

 莉亜ちゃんは私を見ると、すぐに教えてくれ

 た。

 大樹は、改札のところにいた。

 私は走って大樹に叫んだ。

 「大樹っ」

 大樹は振り返った。

 「……なつき?」

 私の顔は、プリクラで見せたことが

 あるから大樹も知っている。

 でも、大樹は改札口を抜けたから私との

 距離は離れている。

 「あのね、大樹。
  …信じてもらえないかもしれないけど、
  私大樹のこと、すー

 「好きだ」

 …あれ?

 私、まだ何も言ってないよ?

 …あれれ?

 なんで大樹が赤くなってるの?

 

 
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