コミュ障害・大学不登校・社会不適合者
「どこか遠くへ行きたい」

そう思ったわたしは、とりあえず知らない住宅街を歩いた。

坂道をたくさん登り、建ち並ぶ家を眺めた。

空き地になっている土地には、たくさんのタンポポが咲いていて、小さな風と一緒に小刻みに揺れていた。

その可愛さに微笑んでいると、突如、大きな風か吹く。

その瞬間は、小さな子どものように、どこか異世界へ連れていかれそうな気分になった。

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