冷酷社長の極上の愛
「友人として、レッスンしてあげてたんだよ。

亜紀ちゃんがどれほど宗吾の事を、

愛しているのか・・・

そして、宗吾の亜紀ちゃんへの愛情の度合いも。

二人の関係はよくわかったよ。

確かに二人の愛は確かなものだね。

・・・でもだからこそ」

・・・

私と亜紀の顔を交互に見つめた美影。

・・・

「何が言いたい、美影?」

・・・

「本気の愛は壊す為にある。

私・・・いや、オレにとっては、

本気の愛など、この世に存在しない、そう思っている」


「大沢さん、それは間違ってます」

亜紀は涙を拭い、

美影に言った。


美影は切なげに笑った。

・・・

「…じゃあ、その本気の愛ってやつを、

オレに教えてくれる?」

「・・・それは・・・」

「今日はもう、帰って・・・

宗吾・・・亜紀ちゃんは、

オレが奪うから・・・

本気の愛がなくても、亜紀ちゃんは、

オレとならやっていける」
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