冷酷社長の極上の愛
「いい加減にしないか、美影。

亜紀を奪ったところで、美影には、

何のメリットもない・・・」


「・・・いや。

メリットはあるよ・・・

亜紀ちゃんはオレを楽しませてくれる達人だから。

毎日の生活が楽しくなるという、メリットが」


そう言ってニコッと笑った美影。

・・・

「美影」

「…あ、お客様がお帰りになるから、

連れて行ってくれる?」

突然どこかに電話をした美影。

間もなくしてドアが開き、

入ってきたのは、…警備員。

その警備員は、私の腕に手をかけた。

・・・

私はムッとして、

その腕を払いのけた。

「そんなことしなくても、帰る・・・

美影、何があっても、亜紀はお前なんかにやらない」


「フッ。…どこまで守れるか?

楽しみにしているよ」

・・・

亜紀を連れた私は、

社長室を出ていった。
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