冷酷社長の極上の愛
「?!・・・だから、

その特別扱いが嫌なんです」

プッと口を膨らませ、

私は宗吾を見つめる。

・・・

そんな私を見て、宗吾は溜息をつく。

・・・

「…分かってくれ、亜紀。

今は亜紀を一人にしたくないんだ。

美影は一度やると言ったら、

最後まで、自分の手に入れるまで、

攻撃を止めない・・・」


「…でも、それと、これとは別」


「別じゃありませんよ」

・・・

話しに割って入ってきたのは、

光司。

・・・

「何でですか?」

バックミラー越しに、光司の目を見る。

光司はチラッと私の方を見て微笑んだ。

その優しい笑顔を見ると、

何も言えなくなってしまう。


「社長は、前原さんを、

ただ、守りたいだけ・・・

いいじゃありませんか?一つ屋根の下。

同じところに住んでるわけだし、別々に行く方が、

不経済ですよ」
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