ヴァイス君の日常
我侭なお嬢さん


忘れられているかもしれねぇけど、俺は竜騎士団の団長だ。

いつも王子にくっ付いているように見えるかもしれねぇけど一応、ちゃんと仕事もしてるぞ。

今日は、竜騎士団と騎馬隊で合同の鍛錬を行う。


「やぁ、おはようヴァイス。今日はお手柔らかに頼むよ?」


俺に声を掛けてきたのは朝から爽やかオーラを振り撒いているニコル。

信じられない事にこの優男に見えるニコルが騎馬隊の隊長だったりする。


「何言ってんだよ。そりゃ、こっちのセリフだ」


女には頗るだらしないが、剣術と魔法は一級品。

あの顔に騙されてると痛い目にあうからな。


「今日はワイバーンは出すのかい?」


「当たり前だろ!俺達は竜騎士団だぞ。竜がいなくてどーすんだよ?」


「あぁ、そっか」


騎馬隊は弓矢と剣を使って、地上戦。

俺達、竜騎士団は竜に跨って上空からの襲撃。


ニコルが跨る白馬がゆっくりと進んでくる。


「ところで、君のワーバーンは何処にいるんだい?」



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