ミルク珈琲
始まり

「行ってきまーす」

いつも通りの時間に起き、今では着慣れてしまった制服に身を包みいつも通りの道を歩いて学校に行く。
今日から新年度が始まり私は高校2年生になった。


私の名前は如月 珀亜(きさらぎ はくあ)

身長が170㎝ジャスト。身長を除けばごく平均的な体型だ。
中学3年間は陸上部に入っていたけど今は無所属、いわゆる帰宅部というやつ。
私は小さい時から身長が高くてよく男子にからかわれてた。普通の女の子ならそういう時は泣いたりしてしまうのだろうけど私は違った。
からかわれる度に何か言い返したり暴言を吐いてきたので今は自他共に認めるほど男勝りに育ってしまった。そして年齢に比例するように口の悪さにも磨きがかかった。(毒舌になるのは基本的には嫌いな奴限定だけどね)



「珀ー、おっはよー!」

私と同じ制服を身に付け、手を振りながら小走りで近付いてくるのは小学生の頃からの親友の桐生 蜜柑(きりゅう みかん)。
身長は150㎝あるかないかくらいで少し小柄。
腰辺りまで伸びた綺麗な黒髪が印象的で、黙っていれば可愛く清楚な女の子に見えるんだけど実際は元気が良くて結構後先考えずに行動する無鉄砲な女の子。
でもいつも明るくて、優しくて、男女問わず人気が高い自慢の親友だ。

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