小さな初恋
『まあ、いいじゃん!!

男がケチケチすんな♪』



そうだ…


この大雑把で、

適当で…



能天気な性格。




やっぱり花柄だな~…って思わせる


『今日なんだよ?

家まで来といてさ…』



リビングに入らず、

そのまま俺の部屋に入っていった



母さんは買い物に行ってるらしい…


いちよう花柄もお客なのに、



お客を置いて

出かけるなんて…



『あのね…?

相談したいことがあるの…』




そう切り出した。


そうだ…



俺のクラスにいる、

坂下初真<さかした はじま>


が、

前に花柄が好きとか言ってた気がする…


初真と俺は、

サッカー部で一緒だから一番仲が良い。



『なに?』


俺は机のイスに、


花柄はベッドに座って、



これから相談をしようとする花柄は、


俺の目を見ないようにしている…。






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