小さな初恋

告白

「愛斗…
ちょっといいかな?」


振り向くと、花柄が立っていた。


「今じゃダメなの?」

「今は…無理かな…」


初真もいるけど、

俺は葵が好きだから、今はなにも言わない。



「いいよ…屋上な?」


頷くと、

花柄は俺の後ろを着いてきた。



初真は一瞬不安そうな顔を見せたが、

俺の真剣な顔を見て安心したらしい。


「いってらっしゃい」

心配してるけど態度を変えないのが、

初真の優しさ。












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