小さな初恋
『元気だったか?』



よく兄貴も昔は花柄と遊んだから、


覚えていたんだ。



『はい、

元気でした♪』


兄貴から言わせれば、

花柄は妹みたいで可愛いらしい…


『初めまして♪

花柄ちゃんだよね…?


あたし、
健斗の彼女の村井 葵です』



葵は笑顔で花柄に自己紹介をする。


が、

花柄の表情が一瞬にして曇った。



『…あ、兄貴…

花柄と話があるから、


部屋出てって…?』



今にも泣きそうな花柄を気づかって、


兄貴にバレないように部屋を追い出した。



『またね♪

花柄ちゃん』


葵は、

花柄を気に入ったのだろう。



「パタン…」

兄貴と葵が部屋を出ていった。



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