小さな初恋
皆川の表情は、


怖いくらいに笑顔だった…

『…葵?』



もう一度あたしの名前を呼んだ皆川は、


「ガンッ!!」



あたしを押し倒した。


床に倒れ込んだあたしは、

打った背中が痛くて意識が朦朧としていた。




『てめぇ、
美空に告ったんだろ?』



両腕を捕まれて、

身動きが取れないあたしに、


皆川は…

『ふざけんなよ…』



そう呟いて頬を殴った。


鈍い音と共に、

あたしの口からは生暖かいものが流れ出した。




痛い…

痛いよ…



なんで痛いの?

『…健…斗』




泣きながら、あたしは健斗の名前を、


皆川を見ながら呟いた。





その時だった。


「ダンッ!!」













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