悪魔的に双子。
「はじめは無視とか突き飛ばされるとか、軽いもんだったんだけどね~

やっぱ男ってバカじゃん?楽しくなっちゃったんだろうね、だんだんエスカレートしてさ……

俺クラスに留まらず学年の嫌われ者で、一時期は学年全員の男子からそうすかん食らってた。新田龍三郎に話しかけたらお前もリンチだぞ、みたいな。


小さい学校だったし、お山の大将的なやつがいたんだよね」


新田は軽い笑みを浮かべながら、明るい口調で言った。


「でも、成海は別で、俺の立場が最底辺にたどり着いた後も、変わらず接してくれた。

それで、当然それを気に入らない奴らがいて、成海も嫌がらせ受けるようになっちゃったんだ。」


新田の笑みに、自嘲の色が濃くなる。


「俺、嬉しかったし、救われてた。


成海だけは味方でいてくれるって。


でもそれと同時にいらいらもしてた。


余裕なんてものなかったし、こいつ自分に浸りたいだけなんじゃねえの、とか、幼馴染の義理で真面目な田城くんは俺見捨てれないだけなんじゃないの、とか。


そういうすっげーやな気持ちと、成海は俺をかばってるせいで辛い立場にいるっていう罪悪感が積りに積もって、成海に話しかけられても無視するようになった。」
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