Many☆Love









「お互い好きなのに離れちゃってさ、

しかも二人ともお互いを思い続けてて……。

なんなら高校で再会させてやろうって思ったの。

同じ県内だったし。それで、うまく同じ高

校行くように仕向けたわけ。」










ピースする伊緒。



「よかった。

二人がくっついて。

遥真、紫音を大切にしなさいね。

泣かしたら許さないから。 

紫音、幸せになってね。

いつでも相談にのるからね」







『じゃあ、お二人さん』





とセリフを残して、屋上を後にした伊緒。





どこまでいい子なの!?





伊緒のおかけで、気持ちが田中くんに通じた。




「これから、ずっと守る。

伊緒との約束守って、幸せにする。


だから、俺の彼女になってください」





照れて、真っ赤の田中くんが可愛かった。




「うん。 私を田中くんの彼女にさせてください。」





ふわって、大好きな匂いがして、抱きしめられた。





「もう二度と離さない。離れない。つーか、離れるな」




甘くて、低い声で耳元でささやく田中くん。





「だいすき。離れたくない。」



ぎゅって、田中くんの背中に回した手に力を入れた。




「こっち向いて」



田中くんが、私に声をかける。




「ん?」


田中くんは、背が高いから従って私は、上目遣いになってしまう。



「何それ。計算してるの?」



口元を手で隠す田中くん。





照れてるのか………?(笑)






もぅ、かわいい!!!!





「田中くんかわいい!!」





「お前の方がかわいいから。」






そういうと、私の唇に温かいものが触れた。
















< 106 / 183 >

この作品をシェア

pagetop