《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「憑依?」
「そう、現世に有るぬいぐるみの力を借りて、この世の人達ともお喋り出来るようになりました。
じゃ、アキさん。いいわよ」
咲邪の目配せをウィンクで返すと、アキはもぞもぞと立ち上がり頭を下げた。
「みんな! 今日は私の為にわざわざ来てくれて有り難う」
テディベアは手足や首を回し、軽くストレッチと柔軟を行っている。
「見て見て! あのぬいぐるみ、アキ先輩と同じ動きをしてる」
「本当だ。あのウォーミングアップを見ると、何かが起こりそうな予感がしたのよ」
「そして予感は本物になったわ」
アキは数々の高校記録を塗り替えたアスリートだった。助っ人に呼ばれた他クラブの大会でもその実力を存分に発揮し、チームを勝利へ導いた。
その動作を見て、初めは半信半疑だった一同も、これが真実なのだと認めざるを得なかった。
「ちょっとこの熊、運動不足みたいなので、話の途中にごめんなさい。それと……今日は湿っぽいのは無しね?」
そう言うとアキは旧友やクラブの同僚、教師等に次々と別れの言葉を述べる。
「本当に今まで有り難うございました」
お礼を言われた皆は、それぞれ涙を噛み殺している。
「そしてマキ」
妹のマキはテディベアにまっすぐ向き直り、正座した。
「なによ、そんなに畏まらなくてもいいわよ。ハハハ」
アキの憑依したテディベアは、マキの背中をぺしぺし叩いて笑った。
「私ね。正直ずっとあなたの事が嫌いだったの」
マキは目を見開いてアキを見返す。
「……え……」
「貴女は私に無い物を全て持っていた。奔放な心も、白い肌も、その細い体躯も」
「お姉ちゃん……」
アキはマキに構わず続けた。
「そう、現世に有るぬいぐるみの力を借りて、この世の人達ともお喋り出来るようになりました。
じゃ、アキさん。いいわよ」
咲邪の目配せをウィンクで返すと、アキはもぞもぞと立ち上がり頭を下げた。
「みんな! 今日は私の為にわざわざ来てくれて有り難う」
テディベアは手足や首を回し、軽くストレッチと柔軟を行っている。
「見て見て! あのぬいぐるみ、アキ先輩と同じ動きをしてる」
「本当だ。あのウォーミングアップを見ると、何かが起こりそうな予感がしたのよ」
「そして予感は本物になったわ」
アキは数々の高校記録を塗り替えたアスリートだった。助っ人に呼ばれた他クラブの大会でもその実力を存分に発揮し、チームを勝利へ導いた。
その動作を見て、初めは半信半疑だった一同も、これが真実なのだと認めざるを得なかった。
「ちょっとこの熊、運動不足みたいなので、話の途中にごめんなさい。それと……今日は湿っぽいのは無しね?」
そう言うとアキは旧友やクラブの同僚、教師等に次々と別れの言葉を述べる。
「本当に今まで有り難うございました」
お礼を言われた皆は、それぞれ涙を噛み殺している。
「そしてマキ」
妹のマキはテディベアにまっすぐ向き直り、正座した。
「なによ、そんなに畏まらなくてもいいわよ。ハハハ」
アキの憑依したテディベアは、マキの背中をぺしぺし叩いて笑った。
「私ね。正直ずっとあなたの事が嫌いだったの」
マキは目を見開いてアキを見返す。
「……え……」
「貴女は私に無い物を全て持っていた。奔放な心も、白い肌も、その細い体躯も」
「お姉ちゃん……」
アキはマキに構わず続けた。