《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「小さい頃マキは、結局私に敵わない癖に出しゃ張って、なんでも引っ掻き回した」


 アキは妹を責めるように畳み掛ける。


「つまらない対抗心で、私のテリトリーに土足で入ってくる貴女が疎ましかった」


「ううっ、私……」


 一番信頼していた姉からの思わぬ攻撃的な言葉に、マキは叫び出しそうになるのを必死で抑えていた。


「マキの事、いっつもウザイと思ってたの」


「ひっ……酷いっ!」


 マキは両手で顔を覆い、大声を上げて泣き出した。


「でもね? マキ……ここ2・3年の間、貴女の私に対する尊敬の気持ちとか、愛情とかを感じて、私もマキのことが好きになったのよ」


 テディベアは泣いているマキの二の腕をしっかり抱きしめ、頬擦りしながら言った。


「マキ。大好きよ」


「エグッ、ええっ?」


 また驚いて顔を上げたマキを見上げて、ファイティングポーズを取る


「だから私は影になり、日向となって貴女の事を守ったわ?」


 シュッ シュッっとパンチを繰り出す格好をするアキ。


「これからはずっと貴女と仲良く生きていこうと思ってた。

 残念ながらそれは果たせなかったけど……」


 テディベアはがっくりと肩を落とした。


「お姉ちゃぁん、アキお姉ちゃぁぁん」


 マキはむんずと熊を掴み、抱きしめる。


「痛いよマキぃ」


 彼女は慌てて手の力を弱める。


「泣いちゃ駄目よ、マキ。貴女には可能性が有る、ひとの持っていない個性が有る。自信を持って胸を張りなさい」


 腕の中に居るテディベアから諭され、マキは背筋を伸ばした。


「は、はい」


 地面に降ろされたアキは両親の元へと歩み寄る。


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